[地獄] ラララランド(ウタ) : ボクは歩く、骸の道を

[地獄] ラララランド(ウタ) : 血塗れの剣、洗っても洗っても垂れてくるんだ

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「罰は受けるさ、もちろん……ね」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「だけど、会いたい人に少し会いに行くくらいの自由も、ちょっとはほしいじゃないか」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「アハハハハ!ボクは規律なんて縄には縛られないからねぇ!」

[地獄] ラララランド(ウタ) : くるくると回り、白い髪がふわりと舞いながら

[地獄] ラララランド(ウタ) : ステップを踏むように、闇の世界を楽しそうに走って行った

[地獄]   : 「────罰だなんて、あなたらしくないですね」

[地獄] 東北きりたん : 「浴びた血は新しい血で洗い流す……
 それがあなた、でしたよね?」

[地獄]   : 「─────おっと、待ってもらおうか」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「………!?」

[地獄] シャンクス : 「……罰ならおれも共に受けよう。地獄だろうと、娘たちと一緒ならおれにとっては荒波を乗りこなすのと変わらない」

[地獄] シャンクス : 血に濡れた右手を差し出し、鉛よりも重い覚悟を伴った、それでも温かい視線をラララランドにぶつける

[地獄] 東北きりたん : 「……ッ!!!」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「きりたん……父さん……!」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 目を潤ませながら、二人の顔を相互に見やって

[地獄] ラララランド(ウタ) : 狂った狼の姿はそこにはなく、あるのはただ、幼い感情を持つ娘だ

[地獄] 東北きりたん : 「あなたは……いつもそうやって、父親面をするッ!
 私たちはもう……人を殺したんですよ!!
 それなのに、今更改心なんて……!!」

[地獄] 東北きりたん : きりたんの瞳には、焦りが見える。
その感情は、不安だ。恐れだ。孤独だ。
だって、「狼」のララランドさんに憧れたのは……私なのに。
そんな彼女が、1人で抜け出すなんて。

[地獄] シャンクス : 「……受け入れればいい。人殺しであることは変えられず、お前たちがおれの娘なことも変わらない。おれは、父親として……共に、罪を償いたい」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「…………………一緒に……」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 反芻し、確かめるように、そして噛みしめるようにして

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「……ハハ、殺すことくらいしか能が無いボクに手を差し伸べてくれた二人のことだ」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「ボクの認識が始めっから、ずーっと誤ってたようだね……」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「………二人は、そうさ」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「ボクの……家族だ」
涙を浮かべながら

[地獄] 東北きりたん : 「…………!!!」

[地獄] 東北きりたん : きりたんの足が揺らぐ。
その言葉は、掛けたことがある。他ならぬ……ララランドに。

[地獄] 東北きりたん : 「……意味が……わかりませんっ……!」

[地獄] 東北きりたん : それだけ言って、顔を伏せる。
この地獄でも……きっと、あの二人は……家族として、罪を償うのだろう。

[地獄] シャンクス : 「顔を上げろ、きりたん」

[地獄] シャンクス : 優しく、自らが想像できる限りの最大限の父親としての情を向け

[地獄] シャンクス : 「……お前も、おれの娘だ。おれたちの…大事な家族なんだ」

[地獄] シャンクス : 「一緒に行こう、もう寂しい思いはさせない」

[地獄] 東北きりたん : 「………………っ!!!!!」

[地獄] 東北きりたん : 「………うっ……」

[地獄] 東北きりたん : 「うわぁぁぁぁぁあんっ!!!!!!」

[地獄] 東北きりたん : ぽろぽろと、二人の前で涙を零す。

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「………アハハハ」

[地獄] 東北きりたん : ララランドと同じく、きりたんもまた…娘、だったから。

[地獄] ラララランド(ウタ) : 泣き出すきりたんの頭を優しく撫でて

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「……あったかいね、そうか……これが、父さんがよく口にしていた"家族"か」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「冥界に来てようやく理解ができるだなんて、アハハ、ボクも頭が随分と固い人間だったよ」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「……いや?」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「人間じゃなく……悪い狼、だねぇ?」
冗談めかすように、口角をあげながら

[地獄] 東北きりたん : 「うぅぅ……ふふっ、もう、なんですか……」

[地獄] 東北きりたん : 撫でられ、くすりと笑ってしまいつつも。

[地獄] シャンクス : 「そろそろ、閻魔様がお怒りだ。行こう」

[地獄] ラララランド(ウタ) : 「アハハハ!そうだねぇ」

[地獄] シャンクス : 二人の手を、両手で握り歩みだす。
……死んだからこそ、あの世だからこそ。二人まとめて握ってやれる。この暖かさを、今だけは…

[地獄] ラララランド(ウタ) : シャンクス、そしてきりたんと肩を並べながら
手の温もりをしっかりと感じ

[地獄] 東北きりたん : 「……はい、行きましょう」

[地獄] 東北きりたん : 父親、そして姉。二人の温かさは、ずっとずっと。
写真なんかよりも……暖かくって。

[地獄] 東北きりたん : 狼ではなく、人として、親子として。
三人は地獄の道を歩いていく。

[地獄] ねば~るくん : まざりてェとは思ってんすがね...w納豆とタレのように...w